NY白金

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比17.9ドル安の1601.6ドルで終了。3週連続で下落しております。

10月16日に1770ドルまで上昇するも、相関性の強い金相場の大幅下落を受けて、翌17日に急落。20日は反発に転じたものの、金相場が調整地合いを強める中、21日に再度急落。翌22日に1481.2ドルまで下げるも、50日平均線がサポート・ラインとして意識される中、安値から切り返して終了。終値では1500ドルを維持しております。

その後、トランプ米大統領が停戦に応じないプーチン大統領との会談を中止するとした上で、ロシア石油最大手ロスネフチとルクオイルのほか、30を超える関連会社を制裁対象に指定すると発表。米ロ関係が一段と悪化すれば、ロシア産パラジウムも制裁対象になるとの思惑が拡がる中、同じ白金族である白金も買い進められ、22日から24日まで3営業日続伸。23日に1624.2ドルまで上昇する場面もみられております。ブルームバーグ通信が、中国財政省は11月1日から国内生産品や輸入品の白金販売及び、白金宝飾品の輸入に対して付加価値税(VAT)の徴収を開始すると報じたことから、駆け込み需要への期待感も強まった模様。

今週は「中銀ウィーク」となる上に、米中首脳会談も予定されるなどイベントが多いため、週前半は様子見ムードが強まりそうです。ただ、テクニカル的には、17日に大陰線を引いたことで上値の重さが意識され始める中、MACDも下げ止まりの動きは見られず。そのため、反発場面では戻り売り圧力が強そうですが、目先は1600ドル台を維持し、10月16日の高値1770.0ドルから10月22日の安値1481.2ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値戻し水準1625.6ドルを上抜くことが出来るかが焦点となりそうです。

NYMEXの白金認証在庫は10月23日時点で20.85トンと、17日に付けた年初来最高残高からやや減少しているものの、米国に白金在庫が集中する中、国際需給のひっ迫が意識されて1ヶ月物のリースレートも引き続き10%台前半で高止まりしております。世界の白金ETFの白金保有残高も増加傾向にあり、実需の動きが引き続き相場の下支えとなりそうです。

 

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