NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比12.2ドル高の1036.7ドルで終了。2週連続で上昇しております。

10月14日に1000ドル台を回復。その後は、1000ドルを挟んだ揉み合いが続いていたものの、10月18日に急伸。相関性の強い金相場が連日で最高値を更新する中、白金相場も追随する形となり、直近高値1025.8ドル(10月2日)を突破。米国が先進7ヶ国(G7)に、ロシア産パラジウム、チタンなどの輸出に対して制裁措置を検討する様に呼び掛けたとの報道を受けて、同じ白金族のパラジウムが急伸したことが好感されて、10月24日に1053.4ドルまで買い進められ、6月3日以来の1050ドル台に乗せる場面も見られたものの、終値で1050ドル台を回復することは出来ず。長い上ひげを引いて終了。翌25日に1012.6ドルまで下げる場面も見られたものの、金が安値から切り返したことに加えて、10月9日の安値9530.ドルから10月24日の高値1053.4ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準1015.0ドルまで下げたことで、買い拾われた様です。長い下ひげを引いて終了しました。

金相場が高値調整の動きを強めていることに加えて、米長期金利の上昇が続く中でドル高が進み、相対的にドル建て商品に割高感が生じる中、上昇一服感が出始めておりますが、MACDは上昇基調を維持しており、引き続き1050ドル超えを試す動きが続きそうです。

なお、既報通り、9月中国白金輸入量は8.91トンと、前年同月比15.2%減少。2ヶ月連続で減少となり、再び10トンを下回りました。中国の景気刺激策に対する過度な期待は後退しつつある一方で、前月末から相次いで打ち出されている金融緩和や財政出動などの景気刺激策の効果が徐々に出て来て、中国景気を下支えると見られており、年末に向けて輸入量が増加するか注目されます。

最後に、米金融大手シティグループのリサーチ部門は10月21日付レポートで、3ヶ月先の白金価格を1025ドル、6~12ヶ月先は1100ドルと予測しております。

 

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