NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比0.7ドル高の905.8ドルで終了となり、3週連続で上昇。
中東の「地政学リスク」を意識した投資家のリスクオフ姿勢が上値を重くする一方で、相関性の強い金が「安全資産」として買われて堅調な値動きとなる中、900ドルを挟んだ揉み合いが続いております。中国政府が1兆元の国債増発で景気対策を打ち出す中、10月26日に920.4ドルまで上昇する場面も見られたものの、引き続き50日平均線を上抜くことが出来ず。上値の重さを再確認する動きとなっております。
とは言え、金との鞘は過去最高まで拡大しており、相対的な割安感から押し目は買い拾われ易くなっている様です。また、900ドル付近では中国の輸入期待も高まり易くなっている模様。なお、既報通り、9月中国白金輸入量は10.50トンと、2021年5~6月以来となる2ヶ月連続の10トン超えとなっております。
そのため、引き続き9月1日の高値995.0ドルから10月6日の安値856.8ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値戻し水準925.9ドルを意識した動きが続くか注目されます。
なお、ロンドン地金市場協会(LBMA)が行ったアナリストに対する調査によると、2024年10月時点の白金価格は1153.70ドル、パラジウムは1221.60ドルと予測されております。
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