NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比6.8ドル安の1001.7ドルで終了。反落となりました。
国慶節に伴う大型連休前に、中国政府が金融緩和策に続いて財政拡大策を発表するなど、景気刺激策を相次いで打ち出したことで、同国の需要減退懸念が後退する中、1000ドルを挟んだ揉み合いが継続。ロンドン金属取引所(LME)の銅3ヶ月先物が1万ドル台を回復する場面も見られるなど、非鉄貴金属の堅調地合いも好感されて、10月2日に一時1025.8ドルまで上昇するなど、上値を試す動きも見られております。
ただ、中東情勢が一段と緊迫化していることや、相関性の強い金相場に上昇一服感が出始める中、揉み合いを脱しきれず。世界的な金融緩和の流れが強まる中、投機資金が金市場へ流入しており、欧州を中心に白金ETFの白金保有残高が減少傾向にあることも嫌気されている模様。
堅調な内容となった9月米雇用統計を受けて、米労働市場の減速に対する過度な警戒感が薄れ、FRBが11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で大幅利下げに踏み切るとの見方が後退。ドルが主要通貨に対して大幅に上昇したことを受けて、相対的にドル建て商品に割高感が生じたため、999.4ドルまで下げる場面も見られたものの、終値では1000ドルを維持。
目先は大型連休明けとなる中国市場の動きを見ながらの展開となりそうですが、下値では100日平均線がサポート・ラインとして意識され始めているだけに、引き続き1000ドル台を維持しつつ、5月20日の高値1105.0ドルから9月4日の安値902.0ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%戻し水準1027.5ドル、次いで節目の1050ドルを意識した動きになって行くか注目されます。
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