NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比30.0ドル高の975.1ドルで終了。
中国当局が地方政府の債務対策として10兆元を投じると発表したものの、市場が期待していた直接的な景気刺激策は打ち出されなかったことで失望売りを浴び、11月14日に932.3ドルまで下げる場面もみられたものの、安値拾いの買いが入る中、長い下ひげを引いて終了。突っ込み売り警戒感が拡がる中で、売り方のショート・カバー(買い戻し)を中心に買い拾われ、18日に急伸。相関性の強い金相場が反発に転じたことも好感される中、翌19日に982.6ドルまで上昇する場面も見られるも、100日平均線を上抜くことが出来ずに、戻り売りの展開に。
既報通り、中国税関総署の統計によると、10月中国白金輸入量は3.48トンと、前年同月比78.2%減少。3ヶ月連続でマイナスとなり、昨年1月(1.82トン)以来の低水準にとどまったため、需要減退懸念も拡がった様です。
とは言え、テクニカル的にはMACDがゴールデン・クロスとなる中、200日平均線もサポート・ラインとして意識され始めている様に見えるだけに、引き続き100日平均線及び10月30日の高値1064.6ドルから11月14日の安値932.3ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準982.8ドル超えを試す動きが続くか注目されます。
なお、今週は白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」から最新の需給レポートが公表されます。9月時点の見通しでは2024年の世界白金需給は32.0トンの供給不足になるとしておりましたが、世界的にハイブリッド車(HV)の販売が伸びていることに加えて、トランプ次期米政権が電気自動車(EV)向けの補助金廃止や環境政策転換の可能性を示唆する中、需要見通しに変化があるか注目されます。
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