NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比9.5ドル安の924.3ドルで終了。3週連続で下落しております。

12月6日に932.2ドルまで下げる場面もみられたものの、供給への懸念や南アフリカの産金コストが意識される中、引き続き安値は買い拾われております。相関性の強い金の急伸を受けて、9日に964.7ドルまで上昇する場面もみられるも、100日・200日線まで届かず。上値の重さが意識される中、その後は950ドルを挟んだ揉み合いが継続。

なお、既報通り12月9日に中国共産党は中央政治局会議を開き、経済政策などについて議論。2025年の経済政策に関して「より積極的な財政政策と適度に緩和的な金融政策を実施する」と共に、政策手段を充実させて「超常規(非通常的な)逆周期調整」を強化するとの方針を打ち出しました。金融政策を巡り「適度に緩和的」との表現を用いるのはリーマン・ショック後の2009年以来。また、中国経済メディアの第一財経(電子版)は、共産党の重要会議で「超常規」との文言が提起されたのは初めてと指摘。今後の経済政策が一段と多様化するとの見方が拡がる中、12月11、12日の両日に2025年の経済運営方針を決める中央経済工作会議が開催され、財政出動の拡大により景気を下支えするため、2025年のGDP(国内総生産)に対する財政赤字の比率を引き上げる方針が示されたものの、具体的な景気刺激策は打ち出されず。金の急落が重なったこともあり、13日に直近安値928.3ドルを割り込んで、920.9ドルまで下げる場面も見られております。

今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて、週前半は様子見ムードが強まりそうですが、テクニカル的にMACDは揉み合い示唆で変わらないものの、ここに来てペナントを形成し始めている様に見えるだけに、短期的に900ドル付近まで下げる可能性もありそうですが、引き続き安値は買い拾われそうです。

 

 

 

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