NY白金

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比256.1ドル高の2018.6ドルで終了。2週連続で上昇しております。

FRBが来年も利下げを継続するとの思惑が拡がる中、12月11日から19日まで7営業日続伸中。15日に10月16日の高値1770.0ドルを上抜き、2011年9月16日以来の1800ドル台を回復。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が16日に、2035年にガソリン車など内燃機関車の新車販売を原則禁じる目標を撤回する案を公表。欧州で自動車向け触媒需要が増えるとの期待感から買い進められ、19日に一時2024.5ドルまで上昇するなど、終値では2008年7月14日(2036.0ドル)以来の2000ドル台を回復しております。

白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は11月に公表した最新の需給レポートで、2026年世界白金需給は0.6トンの供給過剰になると予測。自動車触媒需要は前年比3.5%減少すると見込んでおり、想定よりも需要が拡大するようだと、一転して4年連続で供給不足になる可能性がありそうです。

FRBが来年も利下げを継続するとの期待感から、週明けの時間外取引も大幅高となっており、2108.6ドルまで上昇する場面も見られておりますが、テクニカル的に相対力指数(RSI)が80%を上回る中、そろそろ買われ過ぎ感も意識されそうです。

また、銀を中心とした貴金属相場の上昇が一服するようですと、白金相場も調整地合いを強める可能性もありそうですが、世界白金ETFの白金保有残高は増加傾向にあります。また、主要貴金属で最高値を更新していないのは白金のみとなっており、相対的な割安感から押し目は引き続き買い拾われそうです。最高値である2308.8ドル(2008年3月4日)を意識した動きが継続するか注目されます。

なお、ロイター通信によると、ロシア金属大手ノリリスク・ニッケル(ノルニッケル)は金属マーケット・レビューで、パラジウム市場は今年、投資需要を含めると20万オンスの供給不足になる可能性があるとの見方を示しております。

 

 

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