NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比0.8ドル安の936.1ドルで終了となり、小幅ながら3週ぶりに反落しております。11月24日に910.0ドルまで下げる場面も見られたものの、100日平均線がサポート・ラインとして意識される中、安値は買い拾われております。
FRBの利上げ局面が終了したとの見方が拡がり、来年半ば頃の利下げ観測が高まる中、米長期金利が低下。主要通貨に対してドル安が進み、相対的にドル建て商品に割安感が生じる中、11月28日に終値ベースでは9月1日以来となる950ドル台を回復。南アフリカの鉱山大手インパラ・プラチナム(インプラッツ)が所有するルステンブルクの白金鉱山で運搬機具の落下事故で発生し、操業を一時停止したことも価格を押し上げた様です。ただ、高値で955.5ドルを付けるも、200日平均線を上抜くことは出来ず。上値の重さが改めて意識される中、11月中国製造業PMIが節目の50を2ヶ月連続で下回り、改めて中国景気の回復力の弱さが示されたこともあり、その後2営業日続落。相関性の強い金の急騰を受けて、12月1日は小反発となったものの、引き続き950ドル台は回復出来ず。
4月21日の高値1148.9ドルから11月10日の安値843.1ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準959.9ドル付近では戻り売り圧力が強い様ですが、ドル安に加えて相関性の強い金相場が最高値を更新する中、相対的な割安感が意識され易くなっており、引き続き950ドル超えを試す展開となりそうだ。
目先は100日平均線を維持出来るか注目されます。割り込む様ですと、50日平均線辺りまで下げて来そうですが、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」によると、2024年の白金需給は11.0トンの供給不足となり、2年連続で供給不足となる見通しであることから、900ドル付近では引き続き実需を中心に買い拾われそうです。
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