NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比31.5ドル安の987.7ドルで終了。3週連続で下落しております。
相関性の高い金相場の上昇が続く中、2月13日に一時1063.8ドルまで上昇し。年初来高値を更新する場面も見られたものの、昨年10月30日の高値1064.6ドルを上抜くことが出来ず。高値警戒感が拡がる中、今週は高値調整場面となった様で、2月13日から19日まで4営業日続落。19日は一時984.1ドルまで下げるなど、1月29日以来の1000ドル割れで終了。翌20日は反発に転じたものの、高値は999.6ドルに留まり、1000ドル台を回復出来ず。
トランプ米政権の関税政策を巡る先行き不透明感さに加えて、テクニカル的にMACDが下げ基調を強める中で上値の重さが意識され始めた様で、週明け200日・100日平均線及び、50日平均線を維持出来ずに968.1ドルまで下げる場面も見られております。
今月に入ってから白金ETFの白金保有残高は減少が続いており、高値を維持するのが難しくなっている様に見えますが、このまま昨年12月31日の安値893.5ドルから今年2月13日の高値1063.8ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値押し水準978.7ドルや50日平均線を割り込んで行く様ですと、61.8%押し水準958.6ドル辺りまで下げて来ることも想定されます。とは言え、金との鞘が拡大傾向にある中、相対的な白金の割安感に加えて、南アフリカの生産コストが意識される中、950ドル付近では買い拾われそうです。
なお、NYMEXの白金価格(中心限月)を白金スポット価格で引いた値であるスワップ(EFP)レートは縮小傾向にあるものの、リースレートは引き続き高止まりが続く中、CMEのデータによるとNYMEXの白金認証在庫は2月21日時点で16.57トンと、2021年12月1日(18.59トン)以来の高水準となっております。
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