NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比26.7ドル高の943.5ドルで終了となり、2週連続で上昇しております。
3月6日に急伸。11日に再び急伸となり、200日平均線を突破。その後も下値を切り上げる中、昨年12月28日の高値1016.0ドルから今年3月1日の安値870.1ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値戻し水準943.1ドルを上抜いて、3月15日に958.9ドルまで上昇する場面も見られております。ただ、終値で950ドルを上回ることは出来ず。
今週は3月19、20日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控える中、ポジション調整の動きが強まる可能性もありそうです。
ただ、テクニカル的にWボトム型を形成。一部の白金鉱山会社がリストラに着手し始める中、900ドル付近では南アフリカの産金コストが意識され易くなっております。また、同じ白金族であるパラジウム相場の反発が続く中、NY白金(中心限月)とNYパラジウム(中心限月)の鞘は3月15日時点で146.80ドルの逆ザヤとなるなど、逆ザヤが拡大中。相対的な白金の割安感も意識され始めている様です。金相場は上昇一服感があるものの、高止まりしており、押した場面は引き続き買い拾われることが想定されます。
テクニカル的にMACDの上昇が続く中、引き続き心理的節目の950セント超えを試す展開が続きそうです。61.8%戻し水準960.3ドルを上抜く様ですと、昨年末以来の1000ドルを意識した動きになることも想定されます。
なお、ロイター通信によると、スイス金融大手UBSは、「自動車の排ガス触媒に使用されるパラジウムの代替としての需要や、FRBによる年内利下げの可能性を受けて、我々の白金相場の見通しは引き続き、小幅ながら上向きだ」との見解を示した模様。
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