NY白金(日足)
↓クリックすると拡大します↓
・WPICの需給レポートはこちら
・ジョンソン・マッセイ社の需給レポートはこちら
・アムプラッツ白金生産量はこちら
・中国の白金輸入量はこちら
先週のNY白金(中心限月)は、前週比34.8ドル安の978.4ドルで終了。3週ぶりに反落となりました。
3月10日から17日まで6営業日続伸。50日・100日・200日平均線が集中する抵抗帯を突破し、13日に2月18日以来の1000ドル台を回復。その後も、上昇が続く中、3月18日に1036.3ドルまで上昇する場面も見られております。ただ、最近の上昇を受けた買い方の利喰い売りが強まる中、その後は18日から21日まで4営業日続落中。3月20日に6営業日ぶりに節目の1000ドル割れとなり、50日平均線も維持出来ずに、21日に一時974.6ドルまで下げる場面も見られております。
トランプ米政権の関税政策を巡る先行き不透明感から、投資家のリスクオフ姿勢が強まっていることに加えて、4月には自動車関税も導入される予定となっていることから、需要鈍化懸念が出始めております。また、独自材料に乏しく、金相場の動きに左右され易くなっておりますが、MACDの上昇が鈍化する中、目先は200日平均線や2月28日の安値936.7ドルから3月18日の高値1036.3ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値押し水準974.7ドルを維持出来るかが焦点となりそうです。
とは言え、相関性の高い金相場が連日で最高値を更新する中、相対的な白金の割安感が意識され易くなっております。また、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が今月発表した需給レポートで、2025年の世界白金需給は26.4トンの供給不足とし、3年連続で供給不足になるとの見方を示していることや、900ドル台半ばでは南アフリカの生産コストが意識され易い中、安値は引き続き買い拾われることが想定されます。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。