NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比49.8ドル安の937.9ドルで終了。4週連続で下落しております。

2月13日に一時1063.8ドルまで上昇し、年初来高値を更新したものの、昨年10月30日の高値1064.6ドルを上抜くことが出来ず。高値警戒感に加えて、トランプ米政権の関税政策を巡る先行き不透明感さが嫌気される中、前週も高値調整場面が継続。昨年12月31日の安値893.5ドルから今年2月13日の高値1063.8ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値押し水準978.7ドルを維持出来ずに、200日平均線に続いて50日平均線も割り込む中、2月28日に一時937.9ドルまで下げる場面も見られるなど、節目の950ドルを割り込んでおります。

週明けの時間外取引では金相場の大幅高を受けて急反発となり、950ドルを回復する場面も見られておりますが、テクニカル的にMACDが下げ基調を強める中、反発場目では戻り売りを浴びそうです。

とは言え、リースレートは依然として高止まりしております。また、金との鞘が拡大傾向にある中、相対的な白金の割安感に加えて、南アフリカの生産コストが意識される中、950ドル割れの場面では引き続き買い拾われそうです。

なお、今週は白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」から3月5日に最近の需給レポートが公表される予定。トランプ米政権の関税政策が需給にどの程度影響を与えるとWPICが見ているか注目されます。

また、中国では国会に相当する全国人民代表大会(全人代)と国政助言機関の全国政治協商会議(政協)が3月5日に開幕します。市場では当局による景気刺激策への期待が大きくなっているだけに、市場の想定を上回る政策が示されない場合、急落する可能性がありそうです。

最後に、CMEのデータによるとNYMEXの白金認証在庫は2月27日時点で16.97トンと、2021年12月1日(18.59トン)以来の高水準となっております。

 

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