NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比61.1ドル高の1001.7ドルで終了と、3週連続で上昇。

中東情勢を巡る「地政学リスク」が一段と高まり、相関性の高い金相場が連日で最高値を更新する中、白金の相対的な割安感が意識されて、4月8日に急伸。節目の950ドルを突破。その後も上値を試す動きが続く中、4月12日に一時1020.5ドルまで買い進められるなど、終値ベースでは昨年12月28日以来の1000ドル台を回復しております。

ただ、イランが在シリア大使館空爆への報復として、イスラエルに対して4月13日に約350の無人機やミサイルによる大規模攻撃を行ったことを受けて売り買いが交錯する中、金相場が「噂で買って事実で売る」展開となり、週開けの時間外取引で先週末の高値から急落したことを受けて、白金も買い方の利喰いに押される展開となっております。

目先は、再度1000ドル台を回復出来るかが焦点となりそうです。白金独自の材料と言うよりは相関性の強い金相場の動向に左右され易い展開となっているだけに、買われ過ぎ感が強まっている金相場が調整地合いを強める様だと、再び950ドル辺りまで下げることも想定されます。

中東情勢に加えて、今週は4月16日に発表される2024年1-3月期GDP(国内総生産)など中国の主要経済指標が注目されそうです。3月中国製造業PMIが50.8と、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を6ヶ月ぶりに上回ったことで、中国景気に対する過度な懸念が後退していたものの、3月中国消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.1%上昇に留まり、伸び率は前月(0.7%上昇)から大幅に鈍化したため、景気の先行き懸念が再燃し始めております。

 

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