NY白金
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比32.4ドル高の977.0ドルで終了。2週連続で上昇しております。
相関性の高い金相場が連日で最高値を更新していることが好感されて買い進められる中、4月8日から16日まで7営業日続伸。16日に984.5ドルまで上昇する場面も見られたものの、一目均衡表の雲を上抜くことが出来ず。上昇一服感が出始める中、翌17日に959.10ドルまで下げる場面も見られたものの、200日平均線がサポート・ラインとして意識された様で、長い下ひげを引いて終了。週明けは小幅安で推移しております。
恐怖指数とも呼ばれるVIX指数が、警戒ラインと言われる節目の30を割り込むなど、投資家のリスクオフ姿勢が後退しつつある様です。また、非鉄金属相場が底堅い動きを見せる中、白金相場も950ドルを中心としたレンジ相場に戻りつつある模様。
とは言え、トランプ米政権の「相互関税」を巡り、米中が報復措置をエスカレートさせる中、「貿易戦争」が激化し、世界景気が後退するとの警戒感は払しょくされておらず、引き続きトランプ米大統領の「朝令暮改」の関税政策に振り回される可能性もありますが、何度か書いている様に、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が最新の需給レポートで、2025年の世界白金需給は26.4トンの供給不足とし、3年連続で供給不足になるとの見方を示していることや、900ドル台半ばでは南アフリカの生産コストが意識され易いことから、安値は引き続き買い拾われそうです。テクニカル的もMACDの上昇が続く中、200日平均線を維持しつつ、1000ドル超えを試す展開が続くか注目されます。
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