NY白金
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比11.4ドル安の990.2ドルで終了。下落に転じております。引き続き狭いレンジで揉み合う展開が続いております。
トランプ米大統領が5月8日に、関税措置を巡る英国との交渉で合意に達したと発表。トランプ米政権の関税措置を巡る貿易相手国との交渉で初の合意となったことを受けて、スイスで開催される米中高官による通商協議が進展し、米中の貿易摩擦が和らぐとの期待が拡がる中、投資家のリスク選好姿勢が強まり、5月9日に一時1003.5ドルまで上昇する場面も見られるなど、4月1日以来の1000ドル台を回復しました。
米国と中国は、5月10、11日の両日に、スイスのジュネーブで初の閣僚級協議を開催。ベッセント米財務長官が12日に、米中両国が関税率を115%引き下げて、90日間の交渉期間で合意したと発表。米中対立が緩和に向かうとの期待が拡がったものの、合意を受けて米長期金利が上昇。主要通貨に対してドルが買い戻される中、相対的にドル建て商品に割高感が強まったため、一段高とはならず。5月15日に968.5ドルまで下げる場面も見られたものの、引き続き200日平均線がサポート・ラインとして意識された様で、安値は買い拾われております。
相関性の高い金相場はボラティリティが高くなっている一方、白金相場は950-1000ドルの狭いレンジで推移しております。依然としてMACDもトレンドの発生を示唆しておらず、レンジ内の動きがしばらく続く可能性もありそうですが、200日平均線をサポートにレンジの下限が徐々に引き上がっている様にも見えるだけに、引き続き1000ドル超えを試すことが想定されます。
なお、毎年恒例の「ロンドン・プラチナ・ウィーク」を控える中、5月15日に白金製錬業の英ジョンソン・マッセイ(JM)社から、最新の需給レポートが公表されました。内容は概ね3月に白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が公表した内容に沿うもので、2025年の世界白金需給は22.9トンの供給不足で、3年連続で供給不足になるとの見通しが示されております。なお、WPICも5月19日に最新の需給レポートを公表する予定。
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