NY白金

↓クリックすると拡大します↓

©Copyright Jiji Press Ltd. All rights reserved

・WPICの需給レポートはこちら

・ジョンソン・マッセイ社の需給レポートはこちら

・アムプラッツ白金生産量はこちら

・中国の白金輸入量はこちら

先週のNY白金(中心限月)は、前週比43.8ドル高の1211.9ドルで終了。2週連続で上昇しております。

改めて世界白金需給のひっ迫感が意識され始める中、6月2日から9日まで6営業日続伸となり、9日に2021年5月26日以来の1200ドル台を回復。翌10日は小反落となったものの、その後11、12日は続伸。イスラエルがイランの核関連施設などを攻撃したことを受けて、13日に1300.5ドルまで急伸。

ただ、テクニカル的に相対力指数(RSI)が80%を上回って推移し、急ピッチな上昇に対する警戒感が高まる中、大台に乗せた達成感から買い方の利喰い売りが出た模様。投資家のリスクオフ姿勢が強まったこともあり、一転して急落。一時1201.0ドルまで下げる場面も見られております。

ウクライナによるロシアへの大規模なドローン(無人機)攻撃を受けて、ロシアとウクライナの戦闘が激化するとの懸念が拡がる中、ロシアはパラジウムと白金の主要生産国であることから、白金族の供給不安が意識され易くなっております。また、1ヶ月物のリースレートの上昇が一服しつつあるも、依然として10%を上回って推移していることから、引き続き安値は買い拾われそうです。テクニカル的にも、相対力指数(RSI)が70%を下回ってきており、買われ過ぎ感は弱まっているように見えます。

米金融大手ゴールドマン・サックスは、価格高騰を背景とした自動車触媒向け需要や、中国における宝飾品需要の減退見通しに加えて、南アフリカの生産量が回復する見通しであること理由に、上昇が持続することに慎重な見方を示しておりますが、目先は心理的節目の1200ドルを維持出来るか注目されます。

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。