NY白金(日足)
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NY白金(中心限月)は、前週比14.0ドル高の918.5ドルで終了。4週ぶりに上昇に転じております。
6月29日に終値ベースでは昨年10月19日以来の900ドル割れとなり、翌6月30日に884.0ドルまで下げる場面も見られたものの、金とのサヤが再び1000ドルまで拡大する中、相対的な割安感が意識されて買い拾われ、900ドル台を回復して来ております。
ただ、中国の景気減速懸念に加えて、FRBによる利上げ観測が拡大する中、相関性の強い金相場は上値の重い展開が続きそうで、このまま反発場面が続くとの見方は少ない様です。中国の景気減速懸念を背景に非鉄貴金属の上値が重いため、積極的な買いが入りずらいとの見方も出ております。
とは言え、電力不足に伴う南アフリカからの供給懸念が、引き続き価格の下支えとなりそうです。計画停電のレベルが引き下げられたとは言え、これから南半球は冬に入り、電力需要がピークを迎える時期となるため、電力需給の逼迫リスクが意識され易くなります。また、世界の白金ETFの白金保有残高も、5週ぶりに増加に転じるなど、安値を拾う動きが出始めている模様。
目先は、900ドルを維持しつつ、6月7日の高値1051.8ドルから6月30日の安値884.0ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準948.1ドルを上抜くことが出来るか注目されます。
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