NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比29.5ドル安の944.4ドルで終了。3週連続で下落しております。

7月17日から23日まで5営業日続落。200日平均線をサポートに、節目の950ドルを維持したことから、下げ止まる気配があったものの、世界的なシステム障害に加えて、米株価の調整地合いを受けて、投資家のリスクオフ姿勢が強まる中、7月25日に再度急落。一時936.7ドルまで下げるなど、終値ベースでは4月30日以来の950ドル割れとなりました。

また、2024年4-6月期中国GDP(国内総生産)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比4.7%増と、伸びは前期(5.3%増)から大幅に鈍化。中国景気の先行き懸念が再燃する中、中国共産党の第20期中央委員会第3回全会(3中全会)で、習近平政権が具体的な経済政策を打ち出さなかったことから、失望売りが拡がった模様。なお、既報通り、6月中国白金輸入量は前年同月比57.6%減少の4.30トンと、11ヶ月ぶりに減少に転じ、昨年5月(4.03トン)以来の低水準に留まったため、金に続いて白金も高値で買い控える動きが拡がっているとの見方が出ております。

今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)を控える中、週前半は様子見ムードが強まりそうですが、テクニカル的にMACDがデッド・クロスとなる中、200日平均線を割り込んで来ており、上値の重い展開が続きそうです。

950ドルを挟んだ揉み合いが続きそうですが、昨年11月10日の安値843.1ドルから今年5月20日の高値1105.0ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%押し水準943.1ドルを維持出来ない様ですと、短期的に900ドル付近まで下げて来ることも想定されます。

 

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