NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比37.7ドル安の929.9ドルで終了。反落となっております。
7月ISM米製造業景況感指数が昨年11月以来8ヶ月ぶり低水準となり、7月米雇用統計も市場予想を下回ったことから、米景気の先行き不安が強まる中、投資家のリスクオフ姿勢が拡がったため、8月5日は一時913.1ドルまで下げる場面も見られるなど、約4ヶ月ぶり安値で終了。相関性の強い金相場が急落したことも嫌気された様です。ただ、相対力指数(RSI)が30%に近づき、売られ過ぎ感が強まる中、押し目買いが入り、その後3営業日続伸。8月9日は反落となったものの、週明け10日は反発。200日平均線超えを試す展開が続いております。
今週は8月14日に7月米消費者物価指数(CPI)、翌15日に7月米小売売上高の発表が控えており、内容次第では再度ボラティリティが高い状況になる可能性もありそうですが、VIX指数は、依然として節目の20%を上回って推移しているものの、徐々に低下して来ており、市場は落ち着きを取り戻しつつある様です。
900ドル台前半では、南アフリカの生産コストを意識した買いが入っている様です。7月31日の高値989.0ドルから8月5日の安値913.1ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準942.1ドルを上抜きつつあるだけに、目先は200日平均線や半値戻し水準951.1ドルを突破出来るか注目されます。
また、今週は8月15日に中国の主要経済指標が発表されます。2024年4-6月期中国実質GDP(国内総生産)は前年同期比4.7%増と、伸びは前期(5.3%増)から大幅に鈍化。7月中国製造業PMIは3ヶ月連続で節目の50を下回りましたが、中国政府が小刻みに景気対策を発表する中で、指標に改善がみられるか注目されそうです。
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