NY白金(日足)

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NY白金(中心限月)は、前週比13.9ドル安の914.6ドルで終了。4週連続で下落となりました。

米長期金利の高止まりを受けて、相関性の強い金相場の上値が重い上に、中国の景気減速懸念が強まる中、じり安基調が継続。テクニカル的にも切り下がっている一目均衡表の雲がレジスタンスとして意識されている上に、MACDが下げ基調を強める中、8月9日は一時891.0ドルを付けるなど、6月29日以来の900ドル割れで終了。昨年9月1日と今年6月30日を結んだアップ・トレンドも割り込みました。

ただ、相対力指数(RSI)が30%辺りまで低下する中、突っ込み売り警戒感が台頭。また、金との鞘が今年最大幅まで拡大したため、相対的な白金の割安感が意識されて、買い拾われております。同じ白金族であるパラジウムは1200ドル台前半で値固めの動きになり始めている様に見えることも意識された様で、その後は900ドルを維持しております。

相関性の強い金相場の上値が重い中、白金相場も上値の重い展開が続きそうですが、MACDが下げ止まる中、今週は引き続き900ドルを維持出来るか注目されます。再度割り込む様ですと、直近安値884.0ドル(6月30日)を意識した動きになることも想定されます。

ただ、引き続き電力不足に伴う南アフリカからの供給懸念は解消されておらず、中国の買い付け期待も根強いことから、売り方のショート・カバー(買い戻し)を中心に買い拾われそうです。884.0ドルを割り込まずに、Wボトムを形成出来るか注目されます。

 

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