NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比23.2ドル高の967.6ドルで終了。4週ぶりに反発に転じております。

7月26日に934.7ドルまで下げる場面も見られたものの、昨年11月10日の安値843.1ドルから今年5月20日の高値1105.0ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%押し水準943.1ドルを割り込んだことで、安値は買い拾われた様です。相関性の強い金相場が反発に転じる中、その後は7月29日から30日まで3営業日続伸。989.0ドルまで上昇する場面も見られております。ただ、1000ドル台を回復することは出来ず。

7月ISM米製造業景況感指数が、昨年11月以来8ヶ月ぶり低水準となり、7月米雇用統計も市場予想を下回ったことから、米国の景気が転機を迎えたとの見方が拡大。8月1日、2日と続落となり、2日に961.4ドルまで下げる場面も見られております。

中国の2024年4-6月期実質GDP(国内総生産)は前年同期比4.7%増と、伸びは前期(5.3%増)から大幅に鈍化しましたが、先週発表された7月中国製造業PMIは3ヶ月連続で節目の50を下回り、非製造業の景況感を示すビジネス活動指数も前月から低下するなど、米中景気の減速感が強まる中、しばらくは上値の重い展開が続きそうです。

テクニカル的にも、50日平均線に加えて100日平均線もレジスタンスとして意識され始める中、900ドル台後半では戻り売りを浴び易い地合いになっている様に見えます。

一方で、950ドルを割り込む場面では、南アフリカの生産コストを意識した買いが入り易くなっており、目先は狭いレンジの揉み合いが想定されます。

 

 

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