NY白金(日足)

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NY白金(中心限月)は、前週比15.2ドル安の928.5ドルで終了。3週連続で下落となりました。引き続き切り下がっている50日平均線でレジスタンスを受ける中、上値の重い展開が継続。格付け大手フィッチ・レーティングスが、米国債の格付けを最上級の「トリプルA」から「ダブルAプラス」に1段階引き下げたことを受けて、米長期金利が上昇。ドル高基調が強まったこともあり、8月4日に一時914.1ドルまで下げる場面も見られております。相関性の高い金が軟調な値動きとなっていることも上値を重くしている様です。ただ、7月米雇用統計を受けて、FRBの追加利上げ観測がやや後退したことで、安値は買い拾われております。

テクニカル的に、MACDがデッド・クロスとなる中、6月30日の安値884.0ドルから7月18日の高値1003.7ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%押し水準929.7ドルも割り込んで来ていることから、目先は900ドル割れを試すことも想定されます。その場合、昨年9月1日と今年6月30日を結んだアップ・トレンドを形成出来るかが焦点となりそうです。

形成に失敗する様ですと、再度900ドル割れとなって行きそうですが、同じ白金族であるパラジウムが下げ止まりの動きを見せ始めております。また、900ドル付近では引き続き電力不足に伴う南アフリカからの供給懸念や中国の買い付け期待から、買い拾う動きが強まるとの見方が多い様です。

 

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