NY白金
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比7.4ドル高の1370.5ドルで終了。4週連続で上昇しております。
パウエルFRB議長が8月22日にカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演し、雇用の下振れリスクが増大しているとした上で、「政策スタンスの調整が必要になる可能性がある」と発言し、利下げの検討を慎重に進める考えを示唆。市場の想定よりもハト派寄りとの見方が拡がる中、米長期金利が急低下。相関性の強い金相場が急伸する中、白金も買われる展開となり、一時1385.1ドルまで上昇する場面もみられたものの、50日平均線でレジスタンスを受ける中、1400ドル台を回復することは出来ず。改めて上値の重さが意識される中、8月25日は反落。翌26日に1325.7ドルまで下げる場面もみられております。
その後は1300ドル台半ばで揉み合う展開が続いていたものの、7月米個人消費支出(PCE)物価指数が前年同月比2.6%上昇と、伸び率は前月から横ばいとなり、市場予想(2.6%上昇)と一致。価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数ベースでは同2.9%上昇と、前月(2.8%上昇)からやや加速したものの、こちらも市場予想(2.9%上昇)と一致したことから、FRBが9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げに動くとの見方が拡大。相関性の強い金相場が大幅高となる中、8月29日に1375.0ドルまで上昇する場面もみられております。
白金の1ヶ月リースレートは引き続き10%を上回って推移する一方、世界の白金ETFの白金保有残高は減少傾向にあり、引き続き投資意欲は高まっていない模様。ただ、ウクライナではロシア軍がウクライナの首都キーウに大規模攻撃を仕掛けるなど、戦闘が再び激化しており、ウクライナ和平の交渉に不透明感が強まっていることが価格の下支えとなりそうだ。
週明け9月1日の時間外取引も大幅続伸となっており、一時1393.6ドルまで上昇するなど、50日平均線を上抜きつつあるだけに、このまま1400ドル台を回復出来るか注目されます。
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