NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比34.7ドル高の929.5ドルで終了となり、反発に転じました。

中国経済の減速懸念を受けて、改めて上値の重さが意識される中、8月30日から9月8日まで7営業日続落。8日に一時893.3ドルまで下げるなど、8月17日以来の900ドル割れとなっております。ただ、直近安値882.6(8月15日)を割り込まなかったことから、突っ込み売り警戒感が台頭。売り方のショート・カバー(買い戻し)を中心に買い拾われた様で、900ドル台を回復しました。

相関性の高い金相場がレンジ内で揉み合う中、金との鞘は1000ドル以上拡大しており、白金に相対的な割安感が意識され易いことも、買いを誘った模様。白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」によると、2023年の世界白金需給は31.3トンの供給不足になる見通しで、最近の下落を受けた中国の買い付け期待も高まった様です。9月18日に一時941.2ドルを付ける場面も見られております。

目先は、テクニカル的にMACDがゴールデン・クロスとなるか注目されます。9月1日の高値995.0ドルから9月8日の安値893.3ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準932.1ドルを上回りつつある中、このまま50日平均線を上抜く様ですと、節目の950ドル超えを試す可能性もありそうですが、950ドルが近づくにつれてFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えたポジション調整の売りが出て来ることが想定されます。また、今後の動きを占う上で、先週も書いた様に882.6ドルを維持しつつ、「逆三尊」型を形成出来るか注目されます。

 

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