NY白金
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比4.8ドル高の1416.5ドルで終了。4週連続で上昇しております。
FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて様子見ムードが強まる中、9月16日に一時1426.7ドルまで上昇する場面もみられたものの、週前半は引き続き50日平均線を挟んだ揉み合いで推移。
その後、FRBは昨年12月以来9ヶ月ぶりに利下げを再開することを決定したものの、FOMCは市場の想定内の内容にとどまったとの見方から材料出尽くし感が強まり、買い方の利喰い売りに押され、17日に1354.0ドルまで下げる場面もみられております。ただ、18日は反発に転じ、1400ドル台を回復。相関性の強い金相場の反発を受けて、翌19日に1424.0ドルまで上昇する場面もみられております。
パウエルFRB議長は声明公表後の記者会見で、「リスク管理のための利下げ」と説明。また、FOMC参加者の政策金利見通しで、年内にあと2回の利下げが行われるとの想定が示され、6月時点の見通しから利下げ回数が1回増えたものの、細かく見てみると参加者19人のうち7人が、年内にさらなる利下げは必要ないとの見通しを示しました。それに加えて、2026年に想定される利下げ回数は1回と、6月時点の見通しで据え置かれたことから、FRBが積極的な「利下げサイクル」に着手するとの期待がやや後退している模様。とは言え、CMEが公表している「FedWatch(フェドウォッチ)」(9月19日時点)によると、年内にあと2回の利下げが行われるとの見方は依然として7割を超えており、引き続きFRBの利下げ期待が価格の下支えとなりそうです。
ここまでFRBの利下げを織り込んで推移してきただけに、調整地合いが強まる可能性もありますが、1ヶ月物のリースレートは10%台前半まで低下してきているものの、依然として高水準で推移。白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が今月公表した最新の需給レポートを受けて、改めて需給のひっ迫感が意識され始める中、8月1日を起点としたアップ・トレンドや一目均衡表の雲に加えて、上抜きつつある50日平均線をサポートに1400ドルを維持しつつ、直近高値1465.0ドル(9月3日)を上抜くことが出来るか注目されます。
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