NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比4.6ドル高の934.1ドルで終了となり、2週連続で上昇しております。相関性の高い金相場の反発が好感されて、9月14日から19日まで4営業日続伸。19日に一時955.0ドルまで買い進められるも、9月1日の高値995.0ドルから9月8日の安値893.3ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%戻し水準956.2ドルを上回れず。また、終値で節目の950ドルを突破出来ずに上値の重さが意識され始める中、FRBのタカ派姿勢を背景に反落となりました。ドル高が進む中、相対的にドル建て商品に割高感が生じ、軟調な値動きが続いております。テクニカル的にも50日平均線がレジスタンスとして意識されている模様。

このままドル高が続く様ですと、再度900ドルを割り込む可能性もありそうですが、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」によると、2023年の世界白金需給は31.3トンの供給不足になる見通しとなっており、仮に900ドルを再度割り込んでも実需を中心に買い拾われることが想定されます。なお、既報通り、8月中国白金輸入量は14.09トンとなり、昨年7月(15.94トン)以来の高水準となりました。

米長期金利が上昇する中でも金相場は底堅い値動きを見せております。金との鞘が1000ドル以上拡大して推移する中、白金の相対的な割安感を意識した買いも入り易そうです。また、今後の動きを占う上で、882.6ドルを維持しつつ、「逆三尊」型を形成出来るかも注目されます。

 

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