NY金(中心限月、日足)
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比79.5ドル安の1866.1ドルで終了。続落となっております。
9月25日から5営業日続落中。米長期金利の高止まりに加えて、50日平均線でレジスタンスを受ける中でも、底堅い値動きが続いていたものの、9月26日に200日平均線を割り込んだことで、ストップ・ロスを巻き込んで売りが拡大。米10年債利回りが一時4.68%を付け、2007年10月以来16年ぶり高水準となる中、ドル指数も昨年11月上旬以来の高水準を付けたため、ドル建て商品に相対的な割高感が生じ、9月29日に一時1862.3ドルまで下げる場面も見られております。
なお、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は9月26日に872.77トンまで減少し、2019年8月26日(859.84トン)以来の低水準となりました。
また、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」も9月29日に411.96トンまで減少し、2020年4月17日(410.85トン)以来の低水準となるなど、金市場から投機資金の流出が続いております。
3月10日以来の1900ドル割れとなった割安感から、実需の買いが入り易くなるとの見方は根強いものの、中秋節・国慶節に伴う大型連休に伴い、中国勢の買いが入りづらいとの見方も出ております。
相対力指数(RSI)が30%を割り込み、売られ過ぎ感も出始めている様ですが、米国では米政府機関の閉鎖が、つなぎ予算の成立でひとまず回避されたため、投資家のリスク選好ムードが高まる様ですと、MACDは下げ幅を拡大しているだけに、このまま昨年11月3日の安値1618.3ドルから今年5月4日の高値2085.4ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値押し水準1851.9ドル辺りまで下げることも想定されます。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は9月29日時点で前週末比3.75トン減少の873.64トンと、4週連続で減少しております。
世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比14.11トン減少の411.96トンと、10週連続で減少。
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