NY金(中心限月、日足)
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比5.4ドル安の2749.2ドルで終了。4週ぶりに反落。
中東の「地政学リスク」が燻っていることに加えて、民主党候補ハリス副大統領と共和党候補トランプ前大統領に対する支持率が依然として拮抗し、政治不安が強まる中、「安全資産」として買い進められて、10月24日から10月30日まで5営業日続伸。10月30日に史上初めて2800ドル台に乗せる中、一時2801.8ドルまで上昇。ただ、急ピッチな上昇に対する警戒感が強まる中、10月31日は急落。その後、2739.4ドルまで下げる場面も見られるなど、11月4日まで3営業日続落となっております。
今週は米大統領選挙やFOMC(米連邦公開市場委員会)など注目イベントを控えており、イベント通過までは様子見ムードが強そうですが、安値は引き続き「安全資産」として買い拾われそうです。
米大統領選直後の11月6、7日の両日にFOMCが開催されますが、10月米雇用統計の結果に加えて、FRBは前月公表したベージュブックで、労働市場の軟化傾向が引き続き確認されたとしており、市場では0.25%の追加利下げを行うと見られております。
また、11月5日には米大統領選挙が行われます。賭けサイトではトランプ氏の勝利予想が多くなっている様ですが、ハリス氏とトランプ氏の支持率は依然として拮抗しており、混戦が予想される中、決着するまで時間を要するとの見方は多く、政治不安が高まっております。また、どちらの候補が勝利しても、財政赤字は拡大するとの見方が多く、金を選好する動きは続くと見られております。
テクニカル的には、7月25日を起点としたアップ・トレンドを維持出来るか注目されますが、2500ドルを突破してから、概ね1ヶ月ごとに100ドル切り上げて来ており、引き続き2700ドル台で揉み合いながら、2800ドル超えを試す展開が続きそうです。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は11月1日時点で前週末比1.15トン減の888.63トンと、5週ぶりに減少に転じております。
一方、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.76トン増加の380.92トンと、11週連続で増加しております。
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