NY金(中心限月、日足)

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比1.1ドル高の1810.7ドルで終了となり、小幅ながら続伸。12月1日に急伸。12月5日に1822.9ドルまで買い進められる場面も見られたものの、米景気の底堅さが示される経済指標が相次いだことを受けて、米利上げ局面が長期化するとの見方が再燃する中、急落。1778.1ドルまで下げる場面も見られております。

ただ、利上げ長期化が景気を冷やすとの警戒感やウクライナ情勢の緊迫化を受けて、「安全資産」として買い拾われた様で、12月8日に200日平均線を再度上回り、1800ドル台を回復。翌9日に1819.0ドルまで買い進められる場面も見られております。

今週は「中銀ウィーク」となる。FRBは来週13、14日の両日に開催するFOMC(米連邦公開市場委員会)で、利上げペースを緩和させると見られております。市場では0.50%の利上げは既に織り込み済みで、相場への影響は限定的と見られておりますが、同時に公表されるFOMCメンバーの金利見通しで、ターミナルレート(政策金利の最終的な到達点)が市場の想定よりも高くなる様だと、再度ドル高が進む可能性がありそうです。

ただ、利上げ長期化に伴い米国がリセッション(景気後退)に陥るとの警戒感が拡がる中、安値は引き続き「安全資産」として買い拾われるとの見方が多い模様。直近高値1822.9ドルを上抜く様ですと、3月8日の高値2078.8ドルから11月3日の安値1618.3ドルの下げ幅の半値戻し水準1848.6ドルを意識した動きになることも想定されます。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は12月9日時点で前週末比4.92トン増加の910.41トンと、増加に転じました。

一方、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.65トン減少の450.41トンと、15週連続で減少となっております。

 

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