NY金(中心限月、日足)
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比4.0ドル高の1804.2ドルで終了となり、反発。
1800ドルを挟んだ揉み合いが続いております。12月15日に一時1782.0ドルまで下げる場面も見られたものの、米国などが景気後退(リセッション)に陥るとの懸念が根強い中、安値は「安全資産」として買い拾われた様です。一方で、FRB高官のタカ派な発言や堅調な米経済指標の発表を受けて、米利上げ長期化観測が再燃。ユーロ安ドル高となる中、相対的にドル建て商品に割高感が生じており、直近高値1836.9ドル(12月13日)を上抜けずとなっております。
200日平均線がサポート・ラインとして意識される中、50日平均線が切り上がって来ており、先高観が強まっております。また、年が明けると、ファンドのリバランスの動きが強まるとの見方が多い様です。
中国で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることや世界的な金融引き締めにより、世界景気の景気後退(リセッション)懸念が強まっております。
また、米議会は、上院は与党・民主党が多数派を維持し、米議会は上院と下院で多数派が異なる「ねじれ議会」になります。2024年に米大統領選を控える中、与野党の対立は一段と激しくなることが想定されております。ウクライナ情勢も緊迫化しており、金は「安全資産」として意識され易く、投機資金の流入が続きそうです。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は12月23日時点で前週末比0.87トン減少の913.01トンでした。減少に転じるのは4週ぶり。
一方、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.68トン減少の448.82トンと、17週連続で減少となっております。
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