NY金
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比34.6ドル高の5080.9ドルで終了。3週連続で上昇しております。
イラン情勢の緊迫化懸念から「安全資産」として金が選好される一方で、1月米雇用統計で米雇用の底堅さが示されたことを受けて、FRBの利下げ観測が後退する中、5000ドルを挟んだ揉み合いが継続。米国とイランの高官協議後、イランのアラグチ外相が交渉に一定の進展があったと述べたことから、「地政学リスク」が後退。4854.2ドルまで下げるも、米CNNテレビが米軍が早ければ週末にもイランを攻撃する準備を整えていると報じたことから、18日は急反発となりました。
トランプ米大統領は19日に、イランへの軍事行動の是非を巡り「今後10日間で明らかになる」と発言。米国は空母打撃群を地中海に入らせるなど、中東周辺で戦力を増強しております。一方で、イランは16日にホルムズ海峡で軍事演習を行い、19日にはロシアとの合同海軍演習を実施するなど、米国を牽制。イラン情勢の緊迫化懸念から「安全資産」として金を買う動きが拡がった模様。
イランのアラグチ外相によると、26日に核開発問題を巡る米国との高官協議がスイスのジュネーブで行われる模様。次回協議は合意実現か軍事衝突かを左右する重大局面になるとみられております。不調に終われば軍事的緊張が一気に悪化する可能性がありそうです。
また、米連邦最高裁が20日に、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく関税を違法と判断。そのため、トランプ米大統領は「相互関税」などの徴収を終了する大統領令に署名。代替手段として、全世界に対する10%の追加関税を24日に発動すると発表。その後、21日に15%への引き上げを表明するなど、米関税政策を巡る先行き不透明感が強まっているため、「安全資産」として金が選好されているようです。
一方で、FRBによる利下げ期待がやや後退し、金の上値を抑えているようです。FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(1月27、28日開催分)で、今後の金融政策の方向性について、依然としてFOMC内で意見が分かれていることが明らかとなりました。また、1月会合で将来の利上げ転換の可能性について言及があったことも示されたことから、FRBが今後の利下げに慎重な姿勢を取るとの見方が拡がっております。トランプ米大統領がFRBの次期議長に指名したウォーシュ氏が就任後最初の会合になるとみられている6月に利下げを行うとの見方が、市場では依然多いものの、ウォーシュ氏は「タカ派」のイメージが強い上に、次期議長への指名後、まだ対外的な発信をしていないことから、金融政策の先行き不透明感も強いようです。
今週は春節(旧正月)に伴う大型連休明けの中国市場の動向が注目されますが、テクニカル的にMACDがゴールデン・クロスとなる中、週明け24日に5257.3ドルまで上昇するなど、1月29日の高値5586.2ドルから2月2日の安値4423.2ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%戻し水準5141.9ドルや11日の高値5144.5ドルを上抜いただけに、底打ち感が強まるか注目されます。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比1.72トン増加の1078.76トンと、2週連続で増加。
世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.41トン減少の499.78トンと、2週連続で減少しております。
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