NY金

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比82.4ドル安の4492.5ドルで終了。4週連続で下落しております。

トランプ米大統領が3月21日にイランに対してホルムズ海峡の事実上の封鎖を48時間以内に「完全に」解除するよう要求したことを受けて、「有事のドル買い」の動きが強まり、23日に急落。直近安値4423.2ドル(2月2日)を下回り、一時4100.0ドルまで下げる場面も見られております。

ただ、200日平均線がサポート・ラインとして意識される中、長い下ひげを引いて終了。トランプ氏が23日に一転してイランの発電所への攻撃を5日間延期すると表明。また、イランと停戦に向けた協議を行っていることを明らかにしたことから、安値は買い拾われたようです。25日に一時4601.0ドルまで上昇するなど、3営業日ぶりに4500ドル台を回復したものの、イラン情勢の緊迫化を受けた「有事のドル買い」の動きが続き、相対的にドル建て商品に割高感が生じていることから、100日平均線を上抜くことは出来ず。

ただ、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は減少が続いているものの、24日に9営業日ぶりに増加に転じるなど、最近の急落を受けて割安感に着目した買いも入り始めているようです。週明けの時間外取引は先週末に続いて続伸しております。

米国・イスラエルとイランの戦闘開始から28日で1ヶ月が経過。イランは米国が提示した15項目の和平計画を拒否し、5項目の条件を逆提案。トランプ米大統領がSNSで「手遅れになる前に早く真剣になった方がいい」と警告するなど、双方の歩み寄りはみられず。停戦に向けた交渉が進むとの期待感と戦闘長期化への警戒感が入り交じる中、中東情勢の先行き不透明感は依然強いように見えます。

また、中東情勢の緊迫化に伴い原油価格が高止まりする中、世界の主要中銀はインフレ再燃を警戒し始めている模様。「中銀ウイーク」では、物価の上振れリスクへの対応に重きを置く発言が目立ったことから、米欧英中銀による利下げ期待が後退。世界的に長期金利の上昇が続いております。

なお、CMEが公表している「フェドウォッチ」によると、2026年末時点の政策金利が現行の3.50〜3.75%で据え置かれるとの見方は3月27日時点で7割、利上げを行うとの見方が2割を超えるなど、市場では急速にFRBの利下げ観測が後退しております。ただ、米労働市場の減速が強まる中、物価高と景気後退が同時に進む「スタグフレーション」に陥る可能性もあり、市場が落ち着きを取り戻せば、改めて利下げ観測が強まることも想定されます。そのため、週末に発表される3月米雇用統計は、いつも以上に注目されそうです。

テクニカル的にもMACDが下げ止まりつつある中、3月2日の高値5434.1ドルから3月23日の安値4100.0ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準4609.6ドルや100日平均線を上抜くようですと、半値戻し水準4767.1ドルを意識した動きになることも想定されます。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比4.29トン減少の1052.71トンと、4週連続で減少。

世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比2.66トン減少の474.67トンと、7週連続で減少しております。

 

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