NY金(中心限月、日足)
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比10.6ドル安の2015.8ドルで終了となり、反落。4月10日に1996.5ドルまで下げる場面も見られたものの、引き続き終値ベースでは2000ドルを維持。その後、11日から13日まで3営業日続伸。米経済指標が軒並み市場予想を下回り、米国がリセッション(景気後退)入りするとの懸念が拡がる中、「安全資産」として金を選好する動きが継続。13日は一時2063.4ドルを付けるなど、節目の2050ドルを突破する場面も見られております。ただ、ウォラーFRB理事のタカ派発言を受けて、翌14日は急落となりました。
なお、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のNY金のネット・ロングは4月11日時点で19万2745枚。過去のデータから買われ過ぎの目安とされる25万枚には届いておらず、ファンドの買い余地はまだあるとの見方が多い様です。
米国で決算発表が本格化しておりますが、米主要企業は2四半期連続で減益となる見込み。金融引き締めと与信環境の悪化により、先行きの業績見通しに対する懸念が相次ぐ様ですと、「安全資産」として金が買われ、2022年3月8日の2078.8ドルや2020年8月7日の2089.2ドルを上回り、最高値を更新する可能性がありそうです。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は4月14日時点で前週末比3.19トン減少の927.73トンと、5週ぶりに減少に転じております。
一方、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比1.60トン増加の448.75トンと、5週連続で増加しております。
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