NY金(中心限月、日足)
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比25.3ドル安の1990.5ドルで終了となり、続落。4月13日に一時2063.4ドルを付け、節目の2050ドルを突破する場面も見られたものの、勢い続かず。高値警戒感が拡がる中、その後は2000ドル割れを試す動きが続く中で2000ドルを維持していたものの、4月21日に3月31日以来の2000ドル割れとなった。
FRB高官の発言を受けて、早期の利下げ観測が後退する中、4月米総合PMI(購買担当者景況指数)速報値が53.5と、前月(確報値、52.3)から上昇。11ヶ月ぶり高水準となったことから、米国のリセッション(景気後退)懸念がやや後退。5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBが0.25%の追加利上げを行うとの見方が改めて強まり、米長期金利が上昇したことが嫌気された様です。
4月22日からブラックアウト期間に入り、FRB高官の発言が出なくなることから、今週は動意に乏しい展開となる可能性もありそうですが、このまま2000ドル台に戻せない様ですと、2月28日の安値1810.8ドルから4月13日の高値2063.4ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準1966.9ドル辺りまで下げることも想定されます。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は4月21日時点で前週末比4.05トン減少の923.68トンと、2週連続で減少。
一方、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比4.12トン増加の452.87トンと、6週連続で増加しております。
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