NY金(中心限月、日足)
↓クリックすると拡大します↓
先週のNY金(中心限月)は、前週末比25.7ドル高の2024.8ドルで終了となり、続伸。FOMC(米連邦公開市場委員会)を通過し、米中堅銀行の信用不安などを背景にFRBの利上げ打ち止め感が拡がる中、2085.4ドルまで買い進められて、2020年8月7日に付けた最高値2089.2ドルに迫るも、先週末に発表された4月米雇用統計で、堅調な雇用が確認されたことを受けて、買い方の利喰い売りに押されて終了しております。
ただ、米国の銀行不安に加えて、最終的には合意に至ると見られているものの、米連邦政府の債務上限引き上げ問題で、与野党協議が難航し、期限ぎりぎりまで合意出来ないチキンゲームになるとの見方も出始める中、押した場面では引き続き「安全資産」として買い拾われており、2000ドルを維持しております。
目先は5月10日に発表される4月米消費者物価指数(CPI)の発表に注目が集まりそうです。前月まで9カ月連続で伸びが鈍化しているものの、市場では前月(5.0%上昇)と同程度の伸びを予想している模様。インフレ鈍化の兆しが示されれば、FRBの利上げ停止観測が拡がり、再度最高値を試すことも想定されます。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
↓クリックすると拡大します↓
最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は5月5日時点で前週末比5.48トン増加の931.77トンと、2週連続で増加。
世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.74トン減少の452.43トンと、8週ぶりに減少に転じております。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。