NY金
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比106.2ドル高の3452.8ドルで終了。2週連続で上昇しております。
米中貿易協議の進展期待が拡がる中、投資家のリスク選好姿勢が強まり、3300ドル台後半で揉み合う展開が続いていたものの、中東の「地政学リスク」が高まる中で急伸。「安全資産」として買われる中、6月12日に5月6日以来の3400ドル台を回復。その後、イスラエルがイランの核関連施設などを攻撃したことから、13日も大幅高となり、3468.0ドルまで上昇する場面も見られております。
イスラエルとイランは攻撃の応酬を続けており、事態が沈静化する兆しは見えない状況。周辺国にも戦火が拡大する懸念やホルムズ海峡封鎖懸念など中東の「地政学リスク」が意識され易く、今週も金を選好する動きが続きそうです。4月22日に付けた3509.9ドルを上抜き、最高値を更新することも想定されます。
なお、今週は「中銀ウィーク」となり、6月17、18日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されますが、声明公表後の記者会見でパウエル議長がどこまで利下げに言及するか注目されます。今会合では「ドットチャート」が公表されます。最近のFRB高官の発言はハト派なものが多く、3月時点(0.25%幅で年2回の利下げを想定)から変更があるかも焦点となりそうです。
また、今週は4月時点の米国債保有額が公表されます。4月に米国債相場が急落した際に、中国が米国債売却に動いたとの観測が出ていただけに、3月に次いで売却に動いたことが明らかになるようですと、米ドル離れの動きが加速する可能性がありそうです。
なお、米金融大手ゴールドマン・サックスは6月13日付レポートで、中央銀行の根強い需要を背景に、金価格が2025年末までに3700ドル、2026年半ばまでに4000ドルに達するとの予測を維持しております。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は6月13日時点で前週末比6.28トン増加の940.49トンと、4週連続で増加しております。
一方、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比2.32トン増加の436.00トンと、2週連続で増加。
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