NY金(中心限月、日足)

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比10.3ドル安の1830.3ドルで終了。2週連続で下落となりました。FRBによる大幅利上げへの警戒感が根強い中、6月17日から23日まで4営業日続落。パウエルFRB議長は上院銀行委員会の証言で、歴史的な高インフレ抑制に向けて利上げを継続する意向を改めて表明。積極的な金融引き締め政策への警戒感から、上値の重い展開となりました。50日平均線に加えて、200日平均線もレジスタンスとして意識されつつある様です。

ただ、6月24日は反発。パウエル議長は「景気のソフトランディング(軟着陸)がより一層難しくなっている」と、リセッション(景気後退)に陥る可能性も指摘したため、押した場面では「安全資産」として買い拾われた様です。とは言え、世界の主要中央銀行が続々と政策金利を引き上げる「利上げドミノ」は拡がりを見せており、しばらくは狭いレンジの動きが続くことが想定されます。

今週は、6月29日に2022年1-3月期米GDP確定値、6月30日に5月米個人消費支出(PCE)、7月1日に6月ISM米製造業景況指数の発表、6月30日には、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」の閣僚級会合が予定されております。また、ラガルドECB総裁やパウエルFRB議長の発言も、引き続き注目されそうです。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は6月24日時点で前週末比14.50トン減少の1061.05トン。3週ぶりに減少に転じました。

一方で、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比2.87トン増加の516.58トンで、4週ぶりに増加に転じております。

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