NY金(中心限月、日足)
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比2.2ドル高の1966.6ドルで終了。3週連続で上昇しております。
FRBの利上げサイクルが終わりに近づいているとの見方からドル安が進行する中、7月18日に50日平均線を突破。7月20日に一時1989.8ドルを付ける場面も見られております。ただ、一目均衡表の雲でレジスタンスを受け始めていることに加えて、ドル安が一服する中、上昇一服感が出始めている様です。
5月4日の高値2085.4ドルから6月29日の安値1900.6ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準1971.2ドル辺りで揉み合う展開となっておりますが、今週は7月25、26日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)、7月27日にECB(欧州中銀)定例理事会、7月27、28日の両日に日銀金融政策決定会合が開催される「中銀ウィーク」となります。イベントを控える中、様子見ムードが強まることが想定されます。
FRBが7月のFOMCで0.25%の利上げを行うことは、市場のコンセンサスとなっており、市場への影響は軽微と見られております。ただ、ブラックアウト前のFRB高官の発言から推測すると、利上げ打ち止めを示唆する可能性は低そうで、50日・100日平均線を維持出来ずに節目の1950ドルを割り込む様ですと、短期的に1900ドル辺りまで下げる可能性もありそうです。ただ、下げた場面では引き続き中銀など実需の買いが価格を下支えするとの見方が多い模様。一方で、利上げ打ち止めが示唆される様だと、半値戻し水準1993.0ドルや2000ドルを意識した動きが想定されます。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は7月21日時点で前週末比4.33トン増加の919.00トンと、5週ぶりに増加に転じております。
また、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」も前週末比0.77トン増加の446.02トンと、8週ぶりに増加に転じております。
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