NY金

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比7.3ドル高の3399.8ドルで終了。

7月23日に3451.7ドルまで上昇するも、直近高値3476.3ドル(6月16日)を上抜くことは出来ず。高値警戒感が強まる中で、急落。トランプ米政権が8月1日に定める貿易交渉の期限が迫る中、各国との協議が進展したため、「安全資産」として買われてきた金を手放す動きが拡がり、28日まで4営業日続落。50日平均線を割り込みました。

その後、FOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBは市場の想定通り5会合連続で金利を据え置いたものの、声明公表後の記者会見でパウエルFRB議長が9月の利下げに関して「何も決めていない」と明言を避け、タカ派な姿勢を示したことから、FRBの早期利下げ観測が後退。ドル高が進み、相対的にドル建て商品に割高感が強まる中で急落。30日3263.9ドルまで下げる場面もみられております。

ただ、100日平均線がサポート・ラインとして意識される中で、引き続き安値は「安全資産」として買い拾われて反発。7月米雇用統計で非農業部門就業者数が前月比7.3万人増と市場予想(11.0万人増)を大幅に下回り、5月と6月分も大幅に下方修正される「ネガティブ・サプライズ」となり、米景気の先行きに警戒感が強まったことから、8月1日に急伸。金に見直し買いが入る中、一時3416.9ドルまで上昇する場面もみられております。

7月のFOMCを欠席したクグラー理事が8月8日付で退任すると発表。理事の枠に一つ空きが出るため、トランプ米大統領が意中の人物をFRBに送り込むとの見方も、早期利下げ観測を強めているようです。週明けの時間外取引も続伸しているだけに、目先は3400ドルを維持しつつ、7月23日の高値3451.7ドルを上抜くことが出来るか注目されそうです。

トランプ米大統領は7月31日に、相互関税の新たな税率を各国に課す大統領令に署名。当初の水準から関税が引き下がった国が多いものの、改めて広範な相互関税が世界経済に大きな打撃を与えるとの懸念が強まっております。また、ロシアやイスラエルを巡る「地政学リスク」も意識され易く、引き続き安値は「安全資産」として買い拾われそうです。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は8月1日時点で前週末比4.02トン減少の953.08トンと、減少に転じました。

一方、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.44トン増加の450.04トンと、9週連続で増加。

 

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