NY金(中心限月、日足)

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比86.1ドル高の2610.7ドルで終了。3週ぶりに反発に転じております。

8月米雇用統計で景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比14.2万人増と、前月(改定値、8.9万人増)から大幅に増加したものの、市場予想(16.0万人増)を下回った。一方で、失業率は4.2%と、前月から0.1ポイント改善(市場予想は4.2%)するなど、マチマチな内容であったことから、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)でFRBが0.50%の利下げを行うとの見方が後退。ただ、市場では9月のFOMCでFRBが利下げを開始するとの見方が大勢を占めていることから、その後も底堅い値動きが継続。9月12日は急伸となり、8月20日の高値2570.4ドルを上抜いて、一時2588.5ドルまで買い進められるなど、最高値を更新した。

8月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.5%上昇。伸び率は前月(2.9%上昇)を下回り、5ヶ月連続で鈍化。3年半ぶりの低水準となり、インフレの鈍化基調が続いていることが確認された一方、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は同3.2%上昇と、依然としてFRBの目標値である2%を大幅に上回っていることから、0.50%の利下げ観測が一段と後退。

ただ、米欧の大手メディアが0.50%の大幅利下げ観測を報じたほか、NY連銀のダドリー前総裁が0.50%の利下げを実施する強い論拠があると発言。そのため、今週9月17、18日の両日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBが0.50%の大幅利下げを行うとの見方が再度拡がる中で買い進められて、史上初めて2600ドル台に乗せて来ております。

大台に乗せた達成感やイベント前のポジション調整の動きが強まる様ですと、2600ドルを割り込む可能性がありそうです。ただ、先週欧州中銀(ECB)が2会合ぶりに利下げを行うなど、日本を除く主要国で利下げの動きが拡がっております。中東やウクライナを巡る「地政学リスク」も依然燻る中、引き続き押し目は買い拾われそうです。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は9月13日時点で前週末比7.77トン増の870.51トンと、増加に転じております。

一方、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.56トン増加の368.54トンと、4週連続で増加しております。

 

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