NY金(中心限月、日足)

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比35.5ドル高の2646.2ドルで終了。2週連続で上昇しております。

米欧の大手メディアによりFRBが0.50%の大幅利下げを行うとの観測を報じる中で買い進められ、9月13日に史上初めて2600ドルを突破。その後、9月17、18日の両日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBが通常の2倍にあたる0.50%の利下げを決定したことを受けて、18日に2627.2ドルまで急伸し、最高値を更新する場面もみられたものの、「噂で買って事実で売る」展開となり、高値から値を消して終了。

ただ、安値は買い拾われる中、その後は9月19日から23日まで3営業日続伸中。週明け23日に2659.8ドルまで買い進められるなど、連日で最高値を更新しております。

先週、欧州中銀(ECB)が2会合ぶりに利下げを行うなど、日本を除く主要国で利下げの動きが拡がっている。米国もドット・チャートによると、年内に0.25%幅で2回の利下げを想定。また、2025年は年4回、2026年は年2回の利下げを想定するなど、FRBが「利下げサイクル」に入ったことは「金利を生まない資産」である金にとってポジティブに作用している様です。

また、ウクライナ情勢に加えて、中東ではガザ地区の休戦交渉が停滞。また、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘員らが所持するポケットベルが一斉に爆発したことを受けて、ヒズボラの最高指導者ナスララ師がイスラエルの犯行と断定した上で報復を示唆するなど、「地政学リスク」への懸念が再度強まっております。米大統領選が佳境を迎える中、財政赤字拡大への懸念も強まっており、押した場面では引き続き「安全資産」として買い拾われている模様。なお、過去にFRBが利下げを開始した後の変動パターンをみると、金は上げ易い傾向があります。

連日の最高値更新で、買われ過ぎ感が強まっており、そろそろ買い方の利喰い売りも出て来そうですが、引き続き押し目は買い拾われそうです。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は9月20日時点で前週末比4.88トン増の875.39トンと、2週連続で増加しております。

一方、世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比1.44トン増加の369.98トンと、5週連続で増加しております。

 

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