主要国の政策金利
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欧州中央銀行(ECB)は12月15日に定例理事会を開催し、主要政策金利を0.50%引き上げて2.50%にすることを決定しました。7月会合以降、利上げは4会合連続。ただ、景気後退リスクが高まっていることから、利上げ幅を全会10月の0.75%から縮小しております。
声明公表後の記者会見でラガルド総裁は、「我々は政策転換せず、揺らぐこともない」と強調し、他の中銀に左右されずインフレ抑制をめざす考えを示しました。今後はデータ次第としつつも、当面は「0.50%の利上げが予想される」と言及。少なくとも次回以降、3会合にわたり0.50%利上げを続ける可能性を示唆しております。
また、2023年3月から保有資産を減らす「量的引き締め」を進めると発表。具体的には保有資産の再投資を一部やめることで、少なくとも2023年4-6月期までは月150億ユーロの規模で減らす予定。
英イングランド銀行(BOE、中央銀行)は12月15日に、金融政策委員会(MPC)で政策金利を0.50%引き上げて、3.50%にすることを賛成多数で決定したと発表。利上げは昨年12月の会合以降9会合連続で、リーマン・ショック直後の2008年秋以来の高水準となっております。ただ、大幅な引き締めによる景気悪化を懸念し、利上げ幅は前回の0.75%から減速させております。中銀は声明で、「インフレ圧力が継続すれば、必要に応じて力強く対応する」として、さらに利上げを行う可能性を表明しました。
他、スイス国立銀行(SNB、中央銀行)も政策金利を0.50%引き上げて1.00%にすることを決定。ノルウェー銀行(中央銀行)も政策金利を0.25%引き上げて2.75%にすることを決定しております。
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