南アフリカの白金生産量(四半期別)

↓クリックすると拡大します↓

 

南アフリカのラマポーザ大統領は2月9日に、同国が深刻な電力不足に見舞われており、経済と社会構造の存続に関わる脅威をもたらすとし、「国家非常事態」を宣言しました。

大統領は議会での年次教書演説で、「われわれは深刻なエネルギー危機に陥っている」と指摘。「この危機は徐々に進行し、社会のあらゆる部分に影響してきている。農家や中小企業、水関連インフラ、輸送網への影響を軽減するために行動しなければならない」と強く訴えました。

国営電力会社エスコムは、過去最悪の計画停電を実施しており、一般家庭や製造業などあらゆる企業に打撃を与えており、南アフリカの今年の経済成長率は0.3%に落ち込むとみられております。

白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は昨年11月公表した需給レポートで、2023年の白金需給は9.4トンの供給不足になると予測。3年ぶりに供給不足に陥るとしております。ただ、厳格な新型コロナウイルス感染拡大防止策の「ゼロコロナ」政策を解除したことに伴う、中国の需要回復に加えて、電力不足が長期化し、世界白金生産の約7割を占める南アフリカの生産量が減少する様だと、不足幅が拡大する可能性もありそうです。

 

南アフリカの電力生産量(月別)

↓クリックすると拡大します↓

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。