トルコ中央銀行は6月22日に金融政策決定会合を開催し、政策金利を6.50%引き上げて15.00%にすることを決定しました。利上げは2021年3月以来、2年3ヶ月ぶり。同中銀はエルドアン大統領の圧力で、高インフレ下で利下げを進めるという世界的にも異例の金融政策を続けてきたものの、新たな中銀総裁の就任を機に大幅な利上げに踏み切り、軌道修正しております。

中銀は声明で「金融引き締めプロセスの開始」を宣言。現在約40%のインフレ率を5%に抑えると強調し、今後も物価見通しが改善するまで引き締めを「適宜、段階的に」行うと表明しました。

ただ、市場ではより大幅な利上げを予想する向きが多かったことから、トルコの通貨リラは声明発表後、対米ドルで一時約4%下落しております。

◆英中銀、0.50%の大幅利上げ

英イングランド銀行(中央銀行)は6月22日の金融政策委員会で、政策金利を0.50%引き上げて、5.00%にすることを決定しました。利上げは2021年12月以来、13会合連続で、2008年以来の高水準。

ベイリー総裁は、経済は予想以上に好調だが、インフレ率はまだ高過ぎる」と指摘。利上げによる住宅ローン金利の上昇に配慮を示しつつ「現時点で金利を引き上げなければ、今後さらに(状況が)悪化する可能性がある」と述べ、国民に理解を求めております。

◆スイス中銀、0.25%利上げ

スイス国立銀行(中央銀行)は6月22日に金融政策決定会合を開催し、政策金利を0.25%引き上げて1.75%にすることを決定しました。利上げは昨年6月以降、5会合連続。次回会合での追加利上げの可能性についても示唆しております。

◆ノルウェー中銀、0.50%利上げ

ノルウェー中央銀行は6月22日に金融政策決定会合を開始し、主要政策金利を0.50%引き上げて、3.75%にすることを決定しました。利上げは3会合連続。インフレ率の高止まりが続いており、さらなる抑制が必要と判断。8月にさらに引き上げる見込みが高いとした上で、秋には4.25%に達する可能性を示唆しております。

◆メキシコ中銀、政策金利据え置き

メキシコ中央銀行は6月22日に理事会を開催し、主要政策金利を11.25%で据え置くことを決定しました。据え置きは2会合連続。

◆ブラジル中銀、7会合連続で政策金利据え置き

ブラジル中央銀行は6月21日に金融政策決定会合を開催し、主要政策金利(SELIC)を13.75%で据え置くことを決定しました。据え置きは7会合連続。

 

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