主要なマイナス金利実施国

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ロシアのウクライナ侵攻に伴う資源高で拍車が掛かるインフレを抑えるため、海外の中央銀行が大幅利上げを進める中、大規模な金融緩和を続けている日銀との違いが一段と鮮明になって来ております。

日銀と同様にマイナス金利政策を導入していた欧州やデンマークの中銀は既にマイナス金利を解除。9月22日の金融政策会合でスイス国立銀行もマイナス金利を解除するとの見方が強まっております。

日銀は前日から金融政策決定会合を開催しておりますが、最近の急速な円安進行に伴う輸入品の値上がりなどを受けて、家計や中小企業の負担が増す中、会合では円安や原材料価格高騰が国内景気や物価に与える影響を点検。9月末に期限を迎える新型コロナウイルス禍に対応した資金繰り支援策の終了についても議論しているようです。

金融政策運営に関しては、黒田総裁が7月の前回会合後の記者会見で、「金利だけで円安を止めようという話であれば、経済に大きなダメージになる」とした上で、「金利を引き上げるつもりは全くない」と早期の利上げ観測を真っ向から否定しており、現行の金融政策を継続し、マイナス金利を維持するとの見方が大勢となっております。

FRBが3会合連続で大幅利上げに動く中、日米金利差はさらに拡大する見通し。再度、円安が進む可能性もありそうです。

 

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