日経平均株価
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日経平均株価は前営業日比722.28円安の26431.55円で終了となり、3営業日続落。欧米の金融引き締めによる金利上昇と世界景気の減速懸念から先週末に欧米株が大幅安となった流れを引き継いで、日本株も売られる展開。一時26424.60円まで下げるなど、7月19日以来の27000円割れで終了となりました。
先週開催されたFOMCでFRBのタカ派姿勢が示されたことを受けて、米長期金利が一時2010年4月以来約12年5ヶ月ぶり水準となる3.83%まで上昇。
英国でもトラス新政権が打ち出した大規模な経済対策によるインフレ加速や財政悪化が警戒されて、英長期金利が2011年4月以来の水準まで急騰。ポンドも対ドルで37年ぶりの安値を付け、英国株も下げて「トリプル安」となるなど、投資家のリスクオフ姿勢が強まっております。
ただ、テクニカル的には相対力指数(RSI)は32%まで下げ、東証プライム市場の騰落レシオ(25日平均)は80.47と、4ヶ月ぶり低水準となりました。
また、25日平均線との乖離率も目安のマイナス5%を超えてマイナス5.47%まで拡大。短期的にはテクニカル的な割安感から、個人投資家を中心に押し目買いが入りそうです。とは言え、MACDの下げが加速しているだけに、27000円辺りでは戻り売りを浴びることも想定されます。
3月9日の安値24681.74円から8月17日の高値29222.77円の上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値押し水準26952.26円を割り込んだだけに、明日は61.8%押し水準26416.41円を維持出来るか注目されそうです。
投資部門別売買動向(海外投資家)
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なお、JPXのデータによると、9月第1週(9月5日-9月9日)の海外投資家による日本の現物株と先物合計の売買は、1248億円の買い越しでした。買い越しは3週ぶり。個人は2337億円の売り越し。3週ぶりに売り越しに転じました。
信託銀行は1980億円の売り越し。FTSEの9月のリバランスに伴う動きとみられております。一方、事業法人は4608億円と、2015年12月第1週(7711億円)以来の大幅買い越し。株価の下落に合わせて自社株買いを行ったと見られております。
投資部門別売買動向(個人)
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