日経平均株価
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日経平均株価は前営業日比457.11円安の38646.11円で終了となり、反落。FOMC議事要旨(4月30日、5月1日開催分)が公表され、参加者が利下げ開始までの期間が「以前の想定より長くなる」と見ていることが明らかとなり、5月米総合PMI速報値が2年1ヶ月ぶり高水準となったことを受けて、FRBによる早期利下げ観測がやや後退する中、ダウ工業株30種平均が急落。その流れを引き継ぎ一時38367.70円まで下げる場面も見られております。
長期金利が1%台を回復するなど、市場の想定よりも早く、日銀が追加利上げに動くとの警戒感が拡がっております。また、日経平均株価が揉み合いで推移する一方、米国や欧州の主要株価指数は最高値を更新。中国株も持ち直しの動きを見せる中、海外投資家の日本株買いは一服している様です。そのため上値が重くなる一方、一目均衡表の雲の下限がサポート・ラインとして意識されている上に、38000円台前半で25日平均線が推移していることから、押し目は買い拾われ易く、目先は38500-39500円のレンジで推移することが想定されます。
なお、東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが、一時1.005%を付け、2012年4月以来約12年ぶり高水準となる場面も見られております。円安による物価の押し上げ効果を抑えるために日銀が追加利上げや国債買い入れの減額に動くとの思惑から、金利の先高観が拡がっております。
総務省が発表した4月全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が107.1と、前年同月比2.2%上昇。32ヶ月連続で上昇したものの、食料の伸びが鈍化し、上昇率は2ヶ月連続で鈍化しております。生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.5%上昇、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は2.4%上昇。
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