日経平均株価
↓クリックすると拡大します↓
日経平均株価は前営業日比550.45円安の32307.86円で終了となり、大幅続落。前日の植田日銀総裁の「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」との発言をきっかけに、日銀が政策修正に動くとの観測が拡がり、円が急伸。一時141.55円を付けて、8月上旬以来4ヶ月ぶりの円高水準になる場面も見られ、輸出関連企業の業績悪化懸念が拡がる中、再び33000円を割り込み、一時32205.38円まで下げる場面も見られております。
来週は「中銀ウィーク」となります。植田日銀総裁の発言をきっかけに、日銀が政策修正に動くとの観測が拡がる中、来週も米ドル・円の動きに左右されそうです。
イベントを控えて様子見ムードが強まりそうですが、MACDが下げ基調を強める中、90日平均線を割り込んだだけに、10月30日の安値30538.29円から11月20日の高値33853.46円の上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値押し水準32195.58円を維持出来ない様ですと、61.8%押し水準31804.68円辺りまで下げることも想定されます。
なお、財務省が発表した10月国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は2兆5828億円の黒字でした。黒字は9ヶ月連続。資源高が一服し、貿易赤字が縮小したほか、サービス収支も前年の赤字から黒字に転換しております。
サービス収支は3438億円の黒字。インバウンド(訪日客)の増加により、旅行収支が3207億円の黒字となっております。配当金や利子の収支を示す第1次所得収支は3兆0508億円の黒字でした。
また、内閣府が発表した11月景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比横ばいの49.5でした。物価高を背景に、指数は10月まで3か月連続で悪化しておりました。基調判断は「緩やかな回復基調が続いているものの、一服感が見られる」に据え置いております。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。