日経平均株価

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日経平均株価は前営業日比22.98円安の38797.51円で終了となり、小幅続落。昨晩の米国市場で、先週末に続いて半導体やハイテク株の一角が売られた流れを引き継ぎ、東京市場でも半導体関連株を中心に売りが先行。前日の安値38496.66円を下回り、38271.38円まで下げる場面も見られたものの、前日の大幅安を受けた割安感に加えて、円高基調が一服する中、輸出関連銘柄を中心に買い拾われております。25日平均線のサポートを意識した買いも入った模様。

ただ、今晩に2月米消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、積極的に買いづらい地合いとなっており、前日の中心値(38868.97円)を上抜くことは出来ずとなっております。

テクニカル的にMACDはデッド・クロスを維持。日銀が3月18、19日の両日に開催する金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除するとの思惑が拡がる中、引き続き上値の重い展開が続きそうです。また、25日平均線を維持出来ない様ですと、心理的節目の38000円割れを試すことも想定されます。

なお、日銀が発表した2月国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は120.3と、前年同月比0.6%上昇。伸び率は4ヶ月ぶりに拡大しております。昨年2月は電力価格高騰を受けた政府の支援策が始まって物価上昇率が抑制されたため、その反動が出た模様。

最後に、前日は大幅安にも関わらず、日銀は上場投資信託(ETF)の買い入れを見送っております。これまでは、東証株価指数(TOPIX)の下げ幅が午前中に2%を超えた際はETF買い入れを行っており、金融緩和政策の修正を示唆する動きとの見方も出ております。

 

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