日経平均株価

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日経平均株価は前営業日比41.84円安の39166.19円で終了となり、小幅続落。昨晩の米国株安に加えて、日銀の金融政策正常化を巡る思惑を巡り、円高基調が強まったことが嫌気されて、高値は39250.12円に留まり、本日も2月27日に付けた最高値39426.29円を上抜くことが出来ず。急ピッチな上昇に対する警戒感が強まる中、買い方の利喰い売りが拡がり、一時38876.81円まで下げて、4営業日ぶりに節目の39000円を割り込む場面も見られております。ただ、押した場面では年初からの上昇に乗り遅れていた投資家の買いが引き続き入り易く、株価を下支えした模様。

とは言え、切り上がって来ている5日平均線(本日は39189.23円)をやや割り込んで終了。MACDも上昇の勢いを無くしているだけに、5日平均線の切り上がりについて行けない様ですと、短期的な調整場面になる可能性もありそうです。

今晩は1月米PCE物価指数が発表されます。今月発表された米消費者物価指数(CPI)や米卸売物価指数(PPI)が市場の想定よりも強い内容となったことで、警戒感が強まっております。

なお、日銀の高田審議委員は講演で、2%の物価上昇目標について「実現がようやく見通せる状況になってきた」と述べ、マイナス金利政策解除などに向けた条件が整いつつあると述べた上で、「(大規模金融緩和の)出口への対応も含め機動的かつ柔軟な対応に向けた検討も必要」との考えを示しております。

経済産業省が発表した1月鉱工業生産指数速報値(2020年=100、季節調整済み)は97.6と、前月比7.5%低下しました。ダイハツ工業の認証不正に伴う自動車メーカーの工場稼働停止の影響で、ほぼ全ての業種が振るわず。2ヶ月ぶりにマイナスとなっております。低下幅は、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年5月以来の大きさ。生産の基調判断は、「一進一退ながら弱含み」に下方修正されております。

 

 

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